奈良 常樂寺の立地
「香具山は 畝火(うねび)ををしと 耳成(みみなし)と 相あらそひき 神代より かくにあるらし 古昔(いにしへ)も 然(しか)にあれこそ うつせみも 嬬(つま)をあらそふらしき」(中大兄皇子、巻1-13)
大和三山(の神)が神代に恋争いをしたという歌である。この歌の「畝火ををし」を「畝火雄々し」と解釈し畝傍山の神は男神であるという説と、「畝火を愛し」と解釈して畝傍山は女神であるという説とがある。
常樂寺は、 古くは万葉集にも詠われ、国の名勝にも指定された大和三山(やまとさんざん)、香具山、畝傍山、耳成山 (かぐやま、うねびやま、みみなしやま)の中ほどに位置し、現代まで広く親しまれている由緒ある景観を望む場所にあります。
この大和三山に囲まれた平野には、いにしえの都、藤原宮(694年遷都)が作られ、大和三山の位置が重要な立地条件になったと考えられています。藤原宮は特別史跡藤原宮跡として保存されています。
風水的に天地人の地の利もよく、大和三山を望むこの地に立つと、大変落ち着いた気持ちにさせられます。
常樂寺 奈良本山 毘沙門御堂
常樂寺は、曹洞宗25番目のお寺として建立された古い歴史を持つお寺です。
1952年(昭和27年)9月15日宗教法人として認可され、2006年(平成18年)1月12日に曹洞宗より独立し単立宗教法人として認可されました。
その後、青島大明住職のもと2014年に文化庁に宗教法人常樂寺として登録され、2021年3月22日に大明氣功院常樂寺に改称しました。
常樂寺 毘沙門御堂には、毘沙門天王立像、千手観世音菩薩立像が祀られています。
毘沙門天王立像